伝え方について(最終章)

  お待たせしました。

  前回の「伝え方3」を載せてから約1ヶ月経ちましたので、部下の良いところ、褒めるべきところがたくさん見つかったはずです。

  もしも、一人当たりの数が5つ未満でしたら、大問題ですので、下のお問合せ欄からご連絡下さい。良いところを見つける方法をお伝え致します。

  では、結果に直結する行動を継続させつつ、信頼関係を強める方法は、

~ 人を正しく動かす5つのステップ(所要時間は1分以内) ~

① (必ず名前で呼ぶ)〇〇さん

② (必ず、相手の顔を見て、同じ目の高さで)いつも〇〇〇してくれて、ありがとう(褒めることが苦手でも、感謝なら伝えられるはず)、若しくは、その〇〇(行動、発言、アイデア)いいね、〇〇してくれて助かっている、などの小さな誉め言葉で十分です。

  ※ これを続けるために、常に部下の良いところ(褒める行動、成長した部分がベスト)を見つける習慣を作って下さい。この1ヶ月トライして戴いたことです。

③ (指示した内容を進めるにあたって)何か困ったことは起きませんでしたか?

④ ありません。よく頑張ってくれていますね(労う)。何か起きたら、いつでも教えて下さい。(いつでも受け入れてくれる良い上司)

⑤ いつもありがとう。(感謝で締め括りましょう)

  たったこれだけです。

 

  ④で、困ったことが起きた、と言われたら、必ず、その解決方法を一緒に考え、行動が出来るレベルのアドバイスをして下さい。

  さて、③と④を見て、一般的に「使われない表現」をしていることにお気づきでしょうか。

  それは「起きませんでしたか」「起きたら」という言葉で相手に問いかける、伝えることです。

「何かあったら」という訊き方をすると、多くの場合、答えは「ありません」となります。これは無いのではなく、相手は何をどうやって答えれば良いかが分からないから、ない、と返事をしているだけなのです。

それを「起きた、起きる」という言葉に置き変えると、相手の体験として焦点化できるようになるので、答えが変わり、欲しい情報が手に入るようになるのです。

  常に、相手の身になって声をかけてみて下さい。

これでコミュニケーションが良くなり、正しく伝わるようになり、結果に直結する正しい行動が起きる、続くようになるはずです。

やるかやらないかは、あなた次第。全ての結果は、あなたの行動の結果です。

  決して、目的を忘れないように。

  伝える目的は、結果に直結する行動を継続させ、得たい結果を得ることですよね。

 

プロ経営者/企業再生プロデューサー   古小路勝利